「技能実習」から「育成就労」へ——制度転換の波が現場に届く

Yahoo!ニュースの発表・報道によると、外国人材の支援に携わるサンキョウテクノスタッフへの取材記事が公開され、技能実習制度から育成就労制度への移行という転換期にあって、現場主導でサポート体制が進化していることが紹介されています。取材の舞台はブラジルとなっており、同社が外国人材の受け入れ・支援に関して独自の取り組みを進めている様子が伝えられています。

なお、元記事の詳細な本文は現時点で確認できていないため、本記事では確実に読み取れる情報をもとに解説します。制度移行の背景や具体的な数値については、今後の続報(記事中の「上」という表記から複数回の連載が想定されます)を合わせてご確認いただくことをおすすめします。

育成就労制度とは——技能実習との違いを押さえる

技能実習制度は長年、建設業をはじめとする現場産業において外国人労働力を支える柱として機能してきました。しかし「労働力の確保が実態なのに、制度の建前は技能移転だ」という指摘が以前から続いており、制度の抜本的な見直しが議論されてきました。その結果として生まれたのが、育成就労制度です。

育成就労制度では、外国人材を「育てながら定着させる」という方向性がより明確になるとされており、外国人本人のキャリア形成や転籍(一定条件下での職場変更)の可能性なども制度に組み込まれる方向で整備が進んでいると一般に言われています。受け入れ企業にとっては、これまでの技能実習とは異なるルール・手続き・支援体制への対応が求められることになりそうです。

編集部の見解——現場・経営者が今確認しておきたいこと

今回の報道が示すように、制度の転換期においては「現場主導」での対応が求められるケースが増えてくるのではないでしょうか。法律や制度が変わっても、実際に外国人材と日々向き合うのは現場の管理者や職人仲間です。受け入れ企業・監理団体・支援会社それぞれの役割分担が変化しうる局面では、情報収集と社内体制の見直しを早めに始めることが重要と言えます。

また、ブラジルのような送り出し国側での対応実態が報じられている点も注目に値します。一般に、外国人材の受け入れは送り出し国・受け入れ国の双方の制度・商慣行・文化に精通した支援が欠かせないと言われており、現地での動きを把握しておくことは、受け入れ側の企業にとっても参考になるのではないでしょうか。

育成就労制度への完全移行に向けたスケジュールや具体的な手続きについては、所管省庁の公式情報を随時確認していただくとともに、監理団体や専門の支援機関との連携を早めに検討しておくとよいでしょう。制度の変わり目だからこそ、現場の声を拾い上げながら柔軟に対応できる体制づくりが問われています。